114
www.globalwatersolutions.com
115
www.globalwatersolutions.com
正常に動作させるには、圧力タンクを以下のようにプリチャージす
る必要があります。
A.
ポンプの電源を切り、システムからタンクを切り離したあと、タン
ク内の水を完全に排出して、プリチャージ値が水圧の影響を受け
ないようにします。
B.
システムに組み込んだあとに、適切な圧力計を使ってタンクのプ
リチャージ圧力を確認します。
C.
必要に応じてエアーの出し入れを行い、必要なプリチャージ圧
力に調節します。
D.
空気弁の保護キャップと保護シールを、付属の空気弁ラベル
に取り替えます。これで、将来修理サービスの依頼電話をする際
に、弁に不正な変更が加えられていないかどうかを判断することが
できるようになります。
E.
プリチャージを正しく設定したら、エアーチャージを定期的に確
認する必要はありません。
取り付け後はエアーのチェックを行わないでください。
注意: タンクは絶対に過剰にチャージしないようにしてくださ
い。また、タンクのプリチャージは、必ず大気温度で行ってください
1.4
一般的な取り付け例
•
井戸水やブースターシステムで使用することを前提とした、ダイ
アフラム型の圧力タンクです。システムは、適切な安全弁で保護
してください。
• FlowThru™
シリーズのタンクは、可変速度ドライブまたは可変
周波数ドライブで制御するポンプシステム以外では使用しないで
ください。
図
1.4-1
タンクの取り付けと周辺機器
図
1.4-3
水中ポンプを使用
図
1.4-2
転換可能コンバーチブルジェットポンプを使用
図
1.4-5
ブースターポンプに直列型タンクを取り付け
図
1.4-4
ブースターポンプに横型タンクを取り付け
1.5
複数タンクの取り付け
すべてのタンクのプリチャージを同じにして、システムが正常に機能
するようにしてください。タンクをヘッダー配管に取り付けて、すべて
のタンクにかかる圧力が同一かつ均一になるようにします。セクショ
ン
1.3
の詳細な説明に従って、それぞれのタンクのプリチャージを
調整してください。システムの圧力スイッチまたは調整つまみは中
央に設置して(図
1.5
参照)、各タンクが正常に機能するよう
にします。
1.6
ポンプ動作の制御動作原理
圧力タンクを取り付けていないと、水が要求されるたびに、水道シ
ステムのポンプの電源がオフからオンに切り替わります。このように
電源のオンとオフが頻繁かつ短時間で切り替わると、ポンプの寿
命を縮めることになります。圧力タンクは、ポンプの動作時に水を
貯蔵し、ポンプの停止時に加圧水をシステムに戻すようになって
います。適切なサイズに調整したタンクは、ポンプ吐出量
1 L/min
ごとに、
1
リットル以上の水を貯蔵できます。そのため、起動する
ポンプの数を少なくして長時間動作させることができ、ポンプの寿
命を最大限に引き延ばすことができます。
1.7
単純なスチール製のタンクを
GWS
のタンクに
取り替える
熱膨張タンクは、水を加熱した際の自然膨張に対応できるよう
になっています。熱膨張タンクは、閉ループ温水循環式暖房装
置、直接・間接ソーラーヒーティング装置、開ループ飲料水加熱
装置など、さまざまな用途で利用できます。
GWS
では、用途別
に
3
種類のシリーズのタンクを開発しています。閉ループ温水循
環式暖房装置を対象とした
HeatWave™
シリーズ、間接閉ル
ープソーラーヒーティング装置を対象とした
SolarWave™
シリー
ズ、直接ソーラーヒーティング装置や開ループ飲料水過熱装置を
対象とした
ThermoWave™
シリーズです。また、大容量の熱膨
張用途を対象とした
Challenger™
シリーズと
SuperFlow™
シリ
ーズも用意しています。
2.
熱膨張タンクの取り付け
熱膨張タンクは、水を加熱した際の自然膨張に対応できるよう
になっています。熱膨張タンクは、閉ループ温水循環式暖房装
置、直接・間接ソーラーヒーティング装置、開ループ飲料水加熱
装置など、さまざまな用途で利用できます。
GWS
では、用途別
に
3
種類のシリーズのタンクを開発しています。閉ループ温水循
環式暖房装置を対象とした
HeatWave™
シリーズ、間接閉ルー
プソーラーヒーティング装置を対象とした
SolarWave™
シリーズ、
直接ソーラーヒーティング装置や開ループ飲料水過熱装置を対
象とした
ThermoWave™
シリーズです。また、大容量の熱膨張
用途を対象とした
Challenger™
シリーズと
SuperFlow™
シリー
ズも用意しています。
注意: タンクのデータラベルで最大運転圧力と最大温度を確
認してから取り付け作業を行ってください
注意: 添加物(グリコールなど)は、熱膨張や膨張タンクの
動作に影響を与えることがあります。詳細については、
GWS
製
品の販売業者または最寄りの
GWS
営業所にご確認ください。
警告: 暖房装置は、最大タンク圧力定格以下に設定した適
切な圧力安全弁で保護することを強く推奨します。安全弁を取
り付けていないと、システムの誤動作や過剰加圧が発生した場
合に、タンクが爆発し、物品の損傷、重大な身体傷害、死亡事
故を招く危険があります。
2.1
プリチャージ
適切な圧力計を使って、タンクのプリチャージ圧力を確認して
から取り付け作業を行ってください。出荷時のプリチャージ圧
力は、タンクのデータラベルで確認してください。プリチャージ圧
力は、システムの充填圧力または水圧と同じ値に設定しま
す。
SolarWave™
シリーズのタンクの場合は、プリチャージはシス
テムの最低運転圧力や充填圧力に設定します。必要に応じて、
タンクの空気弁でエアーの出し入れを行ってください。タンク内の
水が完全に排出されていることを確認し、タンクのプリチャージ調整
時のプリチャージ値が装置の圧力の影響を受けないようにします。
2.2
熱膨張タンクの位置
タンク、パイプ、接続部は、正しく取り付けていても漏れが発生す
ることがあります。漏れが発生しても水による損傷が発生しない
位置にタンクを取り付けてください。熱膨張タンクは、暖房装置の
低温側または供給側に取り付けます。タンクは屋内に取り付け、
凍結温度にならないように保護してください。
2.3
システムの接続
熱膨張直列タンクは、システムの配管に 支えられるようになって
おり、T 字型配管を使ってシステムと接続します(図
2.3-1
参
照)。オプションの壁面取り付けブラケットを利用すると支える力
を増強することもできます(詳細については最寄りの
GWS
販
売業者にご確認ください)。架台付きの縦型タンクは自己支持
設計になっており、別の配管を使ってシステムと接続します(図
2.3-2
参照)。
図
2.3-1
図
2.3-2
1.
タンク排水前
2.
タンク排水中
3.
ポンプが始動し、タン
クへの給水が開始
図
1.5
複数タンクの取り付け
JAP
JAP
タンク
安全弁
タンク
安全弁
システムへ
排水管
ポンプ
水の流れ
水の流れ
水中ポンプ
トランスデューサ
流量センサー
圧力スイッチ
圧力計
安全弁
水の流れ
ポンプから
圧力スイッチ
圧力計
可とう管コネクター
圧力スイ
ッチ
圧力計
注記: すべてのタンクのプリチャージが同
じになるようにしてください。
安全弁 圧力ス
イッチ
高温水
高温水
低温水
低温水
安
全
弁
安
全
弁
温
水
器
温
水
器
逆流防止
器または逆
流防止弁
逆流防
止器また
は逆流防
止弁
架台付
き縦型タ
ンク
直列型
タンク
最高流速が
1.8
m/秒(
6
フィー
ト/秒)になるようにヘッダー配管の大
きさを調整
3.5 bar
3.0 bar
2.5 bar
水の流れ