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日本語
各部の名称と機能
フロント・パネル
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1. INPUTジャック及びSENSITIVITYスイッチ
アンプへの入力ジャック及び、プリ・アンプ入力の最初のゲイン段のセンシ
ティビティーと入力インピーダンスを調整するスイッチです。ここでギターと
最初の真空管をつないでいます。HIポジションでは入力インピーダンスが約
1MΩになりギターの信号がフルに入力されます。LOポジションでは130kΩの
入力インピーダンスでHIの時に比べ6dB信号が落ちます。
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2. GAINコントロール
プリ・アンプ入力部のセンシティビティーを調整します。このコントロールの
設定が低い場合、高音域の多いクリーンなサウンドになります。GAINコント
ロールを上げていくと低音域が増え音が暖かく太くなっていきます。VINTAGE
チャンネルではこのコントロールを左側に回すとクリーン・サウンドになりま
す。このコントロールを上げていくとゲインが増え音が少しずつ歪み始めま
す。右側いっぱいに回すと、いわゆるビンテージ・スタック・タイプのハイゲ
イン・オーバードライブ・サウンドが得られます。HOTチャンネルではこのコ
ントロールは少し異なったはたらきをします。右に回すと、音は潰れ低音域及
び中低域が強調されていきます。この部分が最大に飽和するとサステインが伸
び、アタックにコンプレッションがかかってソフトになりフィードバックが発
生して不安定になります。HOTチャンネル時にGAINを上げることは控え目に
し、本当にサステインが必要なときのみGAINを上げるようにしてください。
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3. BRIGHTスイッチ
このコントロールはVINTAGEチャンネルのみで動作し、GAINで失われる高い
音域成分を補います。3つのタイプが選択可能です。NORMALポジション時は
高音域を補いません。BRIGHT時は少し高音を補い、BRIGHTER時は音抜けを
良くするのに十分な量の高音を補います。このスイッチはGAINコントロール
に直接左右されます。GAINコントロールを右に回せば回すほど、このBRIGHT
スイッチの効果は薄れます。
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4. EQコントロール
このEQはサーミオン・アンプ独自に設計されたパッシブ・イコライザーです。
基本的な動作として、ゲインが増えるとEQの効果は減少し、最大ゲインにおい
ては信号がかなり飽和するためほとんどがゲインの要素になりトーン成分は非
常に少なくなります。従ってどうしても必要な場合を除きあまりGAINを大き
くしない(12:00超程度)ようお勧めします。
TREBLEは、3つのEQコントロールの先頭に位置しているため最もよく効きま
す。MIDDELとBASSはTREBLEの後で信号を調整します。これらEQはゲイン
の次段で周波数特性を整えます。TREBLEを大きくすると他の2つのEQの効き
を悪くしてしまいます。TREBLEの最適なポジションは、広い高域がミックス
され、しかも十分な信号がMIDDLE, BASSコントロールに供給されるところ
です。BASSとMIDDLEに対するTREBLEの スイート・スポット は11:00-
1:30くらいの位置になります。
MIDDLEコントロールはミッド・レンジのパンチを作ります。また、演奏時に
サウンドがどのように感じられるかにも大きく影響します。ミッド・レンジを
低く抑えたセッティングにするとアタックが削れます。MIDDLEを高く設定す
るとよりパンチの効いた音になります。MIDDLEを非常に大きくすると 鼻に
かかった
ような音になります。このコントロールは低音にも影響を与えま
す。あまり極端なセッティングにするとアンバランスなサウンドになるため適
度なところに設定ください。
BASSコントロールはどのくらい低域を加えるかを調整します。あまり低音が
多すぎるとボワッとした音になり輪郭がボケてしまいます。GAINとTREBLEの
セッティングによりますが、通常、BASSコントロールは11:00-2:00の間で使
用します。
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5. PRESENCEコントロール
VINTAGEチャンネルのPRESENCEコントロールはパワー・アンプ部にアタッ
クと明るさを加える従来のタイプです。TREBLEコントロールとは異なり、ゲ
インの量によってトレブルの周波数より低くなったり高くなったりします。
HOTチャンネルのプレゼンス回路はプリ・アンプ部に配置されていますので
VINTAGEチャンネルのプレゼンス回路と異なった働きをします。ハイ・ゲイ
ン・セッティングに適するようにより強力に効きます。
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6. MASTERコントロール
プリ・アンプ部の信号をパワー・アンプ部に送るレベルを決定します。クリー
ンな音が出るようにGAINを設定しているときはMASTERを大きくすること
で、GAINを高くしているときと同じレベルの音量を得ることができます。
ヒント : GAINとMASTERコントロールを調整することにより、いろいろなサ
ウンドを作り出すことができます。
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7. CHANNELスイッチ
このスイッチでVINTAGEチャンネルとHOTチャンネルを切り替えることがで
きます。ただし、フット・スイッチがつながれているときは動作しません。
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8. DAMPENINGスイッチ
HOTチャンネルにおいて、トラディショナルなスタック・サウンドまたはより
過激で攻撃的なサウンドのどちらかをこのスイッチで選択できます。ダンペニ
ングがオンのとき、ディストーションはより トラディショナル なタイプに
なります。ダンペニングがオフの場合、ディストーションは極端にヘビーにな
り太く攻撃的になります。このスイッチはフット・スイッチがつながれている
ときは動作しません。
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9. SENDコントロール
このコントロールはリア・パネルのSENDジャックに出力されるプリ・アンプ
部からの信号レベルを調節します。外部のエフェクターに対して最適なレベル
に調整します。
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10. EFFECT LOOPスイッチ
エフェクト・ループをオン・オフします。エフェクト・ループに何もつながれ
ていない場合、SENDとRETURNコントロールはポストEQにおけるレベル・コ
ントロールとなります。
ヒント : SEND/RETURNコントロールをエフェクト・ループ オン時に少し音
量が上がるように設定しておけば、このEFFECT LOOPスイッチがレベル・
チェンジ・スイッチとしてはたらき、ソロ演奏時等の音量切替が簡単にできま
す。
このスイッチはフット・スイッチがつながれているときは動作しません。
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11. RETURNコントロール
このコントロールはリア・パネルのRETURNジャックに入力されるエフェク
ターからの信号レベルを調節します。パワー・アンプ部に送られる信号を適切
なレベルに調整します。
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12. STANDBYスイッチ
高電圧の直流を真空管に通すためのスイッチです。POWERスイッチをオンす
る場合は必ずSTANDBYスイッチをスタンバイ・ポジション(下側)にしておい
てください。少なくとも30秒経った後、STANDBYスイッチをオン(上側)にし
てください。このように電源投入を行うことにより真空管の寿命を延ばしま
す。休憩等でアンプを短時間使用しない場合は、このスイッチをスタンバイ・
ポジションにすることをお勧めします。
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13. POWERスイッチ
電源スイッチです。正しい電源投入を行うために上記STANDBYスイッチの説
明をよくお読みになりご使用ください。
発光表示関係
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14. VINTAGEチャンネルGAIN/MASTER LED
VINTAGEチャンネル時、このLEDが点灯します。
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15. HOTチャンネルGAIN/MASTER LED
HOTチャンネル時、このLEDが点灯します。DAMPENINGオン・オフの状態に
より表示色が変わります。最も歪の強いDAMPENINGオフ時表示色は赤にな
り、DAMPENINGオン時は緑になります。
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16. EFFECT LOOP SEND/RETURN LED
EFFECT LOOPがオンの場合このLEDが点灯します。
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17. STANDBY/18. POWERランプ
アンプが完全に電源投入された場合、両方のランプが点灯します。どちらのラ
ンプも点灯していない場合、アンプはオフの状態です。POWERのみ点灯し
STANDBYランプは点灯していない場合、アンプはSTANDBYモードになって
います。
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