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BCN-C22005-973
FR-B,B3 取扱説明書
追加説明書
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内部素子異常 (E.PE6)
インバータの記憶素子チェック機能を追加しています。
インバータ内部の記憶素子にデータ異常が発生した場合に保護機能(E.PE6) が動作します。
Pr.890 の読出し値が “7” 以下の場合、パラメータオールクリア後にインバータリセットを行うことで、正常状態に
戻すことが可能です。
(パラメータオールクリア前に変更していたパラメータの再設定が必要です。
)
*1
インバータのパラメータクリア、パラメータオールクリア、パラメータコピー、FR Configurator2 パラメータ一括書き込み、オフ
ラインオートチューニングなどを実施中
NOTE
• E.PE6 はリトライ対象外です。
• E.PE6 は異常出力 3(Y91) 信号の出力対象です。
• E.PE6 はセーフティモニタ出力 (SAFE) 信号 OFF の対象です。
• E.PE6 はエラークリア (X51) 信号のクリア対象外です。
• E.PE6 の通信データコードは 172(HAC) です。
内部記憶素子の異常領域確認
E.PE6 が発生した場合に Pr.890 を読み出すことにより、内部記憶素子の異常領域を確認できます。
• Pr.890 の読出し値により、異常領域を確認できます。
Pr.890 の読出し値が下表の読出し値欄にある場合、その No. の内容が該当します。複数の No. に読出し値があ
る場合、そのすべてに該当します。(例えば、読出し値が 7 の場合、No.1~3 のすべてが該当します。)
操作パネル表示
E.PE6
FR-LU08 表示
その他エラー
名称
内部素子異常
内容
パラメータ操作中
*1
に、電源遮断によりデータ書き込みに失敗した場合、もしくは記憶素子のデー
タ異常がある場合に、インバータリセットを実施すると発生します。
チェックポイント
パラメータ操作中に電源遮断が発生していないか。
処置
電源や電源系統機器を調査し、異常がないことを確認してください。
• パラメータ操作中の電源遮断に E.PE6 が発生した場合
Pr.890 の読出し値を確認し、“7” 以下であればパラメータオールクリア後にインバータリセットを
実施してください。パラメータオールクリア前に変更していたパラメータを再設定してください。
• 上記以外で E.PE6 が発生した場合(通常の電源 OFF/ON、インバータリセット時に発生した場合)
お買上店または当社営業所までご連絡ください。
Pr.
名称
初期値
設定範囲
内容
890
H325
内部素子状態表示
0
(0 〜 9999)
内部記憶素子のセルフチェック異常領域を表示することができ
ます。
No.
読出し値
内容
1
1、3、5、7
パラメータの設定記憶領域以外(設定周波数など)に異常があることを示します。(パラメータオール
クリアを実施すると、設定周波数、遠隔設定周波数、オフラインオートチューニングデータがクリアさ
れます。)
2
2、3、6、7
標準パラメータの設定記憶領域に異常があることを示します。
3
4、5、6、7
通信用パラメータの設定記憶領域に異常があることを示します。
4
8〜9999
メーカ設定領域
●Pr.890読み出し
●Pr.890設定値読み出し
BCN-C22005-973_JPN.fm 1 ページ 2021年9月7日 火曜日 午後2時50分