2-1
2 テープフォーマットと基本動作
2-1 テープフォーマット
SIR-1000Wで記録されたテープは、AIT標準の物理および論理フォーマット (ECMA-
246) に準拠していますが、アプリケーションレベルでは SIR 専用フォーマットと
なっています。その概要を以下に示します。
BOT (Beginning Of Tape)
: 物理的に記録可能な最初の位置です。
BOD (Beginning Of Data)
: ここから最初のデータが記録されます。
EOD (End Of Data)
: 記録がストップされるたびにEODが書かれます。記録を追
加すると前のEODを上書き消去し、最後の記録が終わった
ところに新しいEODが書かれます。EODより先にテープを
送ることはできませんので、データが残っていても読むこ
とはできません。
EOT (End Of Tape)
: 物理的に記録可能な最後の位置です。
ID
ナンバー
: 各記録ごとにIDブロックが形成され、それぞれにIDナン
バー (001〜999) がつけられます。記録中はIDキーを押すた
びにIDナンバーがインクリメントされます。また、以降の
記録の開始ごと (記録ポーズ解除含む) にも自動的にIDナン
バーがインクリメントされます。IDサーチに利用できま
す。
スタートID
: 記録のスタート点を表わします。実際にはテープに書かれ
ませんが、ここの位置がTOCに登録されます。スタートID
サーチに利用できます。
TOC (Table Of Contents)
: すべてのIDブロックの位置情報などをテーブルとして記録
したエリアです。
SIR-1000Wによる記録テープデータ例
スタートID
スタートID
IDキーによる
インクリメント
テープ
未記録
記録スタート
ID001
BOT
EOT
ID002
ID003
ID004
ID999
T
O
C
BOD
EOD