LEVEL
■ ドラムヘッドの交換
■ 故障かな?と思ったら
● 音が出ない、
小さい
要 因
K P 1 2 0 の O U T P U T と
DTXTREME/DTX/DTXPRESSの
INPUTが、付属のケーブルで正しく
接続されていますか?
KP120 のレベル調整つまみが、必
要以上に絞られていませんか?
DTXTREME/DTX/DTXPRESSと
ヘッドフォンやアンプ・スピーカな
どの外部機器との接続は正しくなさ
れていますか?
DTXTREME/DTX/DTXPRESS側
の設定が正しくなされていますか?
確 認 事 項
KP120 と DTXTREME/DTX/DTXPRESS の接続の状態
を、もう一度確認してください。
レベル調整つまみが必要以上に絞られていると、パッドを叩いて
も小さい信号しか出力されず、DTXTREME/DTX/DTXPRESS
に内蔵されている音源が十分な音量で発音されません。
外部機器との接続、外部機器の電源スイッチやボリュームの
位置などを確認してください。
DTXTREME/DTX/DTXPRESS で、KP120 を接続した
INPUT番号に設定された音の音量設定が小さくなっていない
か(上記〔
音を大きくしたいときは
〕参照)、ヘッドフォンの
ボリュームが下がっていないかなど、確認してください。
KP120 をご使用の際、次のようなトラブルが出たら、修理を依頼される前に、下記のよう
な確認を行なってください。
■ 同梱品確認のお願い
はじめに
このたびはヤマハリアルヘッドキックパッドKP120をお買い上げいただきまして、まことにありがと
うございます。ヤマハリアルヘッドキックパッドは、電子ドラムシステム用に開発されたバスドラム
用のトリガーパッドです。打面にはヤマハアコースティックドラム用にラインナップされているドラ
ムヘッドを採用し、アコースティックなフィーリングをもつ豊かな演奏表現を可能にします。シェル
はバーチにクリア塗装を施した本格的アコースティックドラム仕様で、
ステージで高い存在感をアピー
ルします。ヤマハリアルヘッドキックパッド KP120の優れた機能を使いこなしていただくために、本
書をご活用いただきますようご案内申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場
合に備え、本書を大切に保管いただきますようお願い申し上げます。
取扱説明書
KP120
記号は、危険、警告または注意を示しま
す。
ここに示した注意事項は、
製品を安全に正しくご使用いた
だき、
あなたや他の人々への危害や損害を未然に防止する
ためのものです。
注意事項は、
危害や損害の大きさと切迫の程度を明示する
ために、
誤った取り扱いをすると生じることが想定される
内容を
「警告」
と
「注意」
に区分しています。
いずれもお客様
の安全や機器の保全に関する重要な内容ですので、
必ずお
守りください。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具
体的な内容が描かれているものもあります。
記号表示について
* お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
安全上のご注意
ご使用の前に、
必ずこの
「安全上のご注意」
をよくお読みください。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、
死亡や重傷を負う可能性が想定
されます。
警告
この製品を設置される際、不安定な場所
(水平でない場所、ぐらついている台の上など)
に設置しな
いでください。転倒、落下などにより、ケガの原因となります。
この製品を設置される際、固定用のボルト等はしっかり締め付けてください。また、固定用ボルト
をゆるめる際は急激にゆるめないでください。落下、転倒などにより、ケガの原因となります。
セッティングをはじめる前に、以下のものが同梱されているかどうか確認してください。万
一不足のものがありましたら、
お買い上げ店または本取扱説明書巻末に記載のヤマハ電気音
響製品サービス拠点へご連絡ください。
・KP120本体
(脚×2、
ライザーx1を含む)
×1
・モ ノ ラ ル フ ォ ー ン ケ ー ブ ル
(3m)×1
KP120本体
ライザー
脚
脚
この機器に表示されている記号や取扱説明書に表示さ
れている記号には、次のような意味があります。
この製品の、脚棒は先端部分がとがっています。ケガの原因になりますので、取り扱いには十分注
意してください。
この製品を組み立てる際
(脚、ライザーやフットペダルを取り付ける際など)
、挟まれてケガをする
恐れがありますので、手指や足などに十分注意してください。
ケガをする恐れがありますので、小さいお子様が取り扱いされる際は十分注意してください。
この製品を設置される際、接続ケーブルなどの引き回しには十分注意してください。足を掛けて転
倒するなど、ケガの原因となります。
■ 製品取扱上のご注意
● この製品を分解したり
(本取説に記載のヘッド交換を除く)
、改造したりしないでください。故障や性能
劣化の原因になります。
● この製品の上に乗ったり、重いものを乗せたりしないでください。故障の原因になります。
● 温度が極端に高い場所
(直射日光の当たる場所、暖房器具の近く、閉めきった車内など)
や、湿気の多い
場所
(風呂場、雨天の屋外など)
での使用、保管はしないでください。変形、変色、故障や性能劣化の原
因になります。
● お手入れの際は、やわらかい布で乾拭きするか、水を含ませて固く絞った布を用いて汚れをふき取って
ください。汚れがひどいときは、中性洗剤を含ませた布を固く絞って汚れを拭き取り、その後で水を含
ませて固く絞った布を用いて洗剤を拭き取ってください。
ベンジンやシンナー、アルコール類は製品を変色、変形させる恐れがありますので、使用しないでくだ
さい。なお、この製品の内部に用いているクッション部品は、劣化の恐れがありますので、水や洗剤に
触れないよう注意してください。
● ケーブルの抜き差しは必ずプラグ部分を持って行なってください。また、ケーブルに重いものを乗せた
り、とがったものが触れたりしないように注意してください。ケーブルに無理な力がかかると断線など
のトラブルの原因になります。
次へ
KP120 のドラムヘッドは、アコースティックドラムの場合と同様、消耗品です。傷んでき
たらご自身で新しいものと交換してください(推奨:ヤマハ レモ アンバサダーコーテッド
DH-AMCT12)
。
ドラムヘッドには推奨のもの以外にもお好みのものをお使いいただけます
が、使用されるドラムヘッドによって、打感、打音、出力の大きさなどが異なる場合があり
ますので、あらかじめご了承ください。
NOTE :
KP120 は、センシング・消音のため、パッド内部か
らドラムヘッド裏側全面をクッションで押し付ける構造
となっています。ドラムヘッド交換の際は、工場出荷状
態と同様に、黄色クッションを下にし、3 枚の灰色穴開
きクッションを、
中央以外の穴位置をずらして重ねて配
置してください。これと異なる配置をした場合、打感、
打音、出力の大きさなどが変わる場合があります。
■ 消耗部品
(クッション等)
の交換について
● 本部品には使用年月とともに消耗したり、性能が劣化したりする消耗部品
(ドラムヘッド のほか、クッション、ボ
リューム、接続端子など)が使用されています。消耗部品の消耗や劣化の進行度合いは、使用環境や使用時間などに
よって異なります。
● 消耗部品の交換は、お買い上げ店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点へご相談ください。
穴開きクッション(灰色)
クッション(黄色)
LEVEL
LEVEL
■ 接続のしかた
■ 出力(LEVEL)調整
付属のモノラルフォーンケーブルを使って、
パッドの出力(OUTPUT)を DTXTREME/
DTX/DTXPRESS の入力(KICK など)に接
続します。ケーブルのL字プラグ側をパッド
に差し込んでください。
NOTE :
KP120 を DTXTREME/DTX/DTXPRESS
で使用する場合、D T X T R E M E / D T X /
DTXPRESS の INPUT のパッドタイプ設定
を RH kick(DTXTREME)、pad2(DTX)、
KP(DTXPRESS)にしてお使いください。
その他のパッドタイプでお使いになりますと、
ダブルトリガー(1 回の打撃に対し複数回音
が出てしまう)などのトラブルが出やすくな
ることがあります。詳しくは DTXTREME/
DTX/DTXPRESS に付属の取扱説明書を参
照してください。
モノラルフォーンケーブル
(付属)
接続する
レベル調節つまみ
KP120 からのトリガー出力の大きさを調
整します。
レベル調整つまみを右(+)に回す
と出力が上がり、左(−)に回すと下がりま
す。パッドを叩く強さや、必要とされるダイ
ナミックレンジ、またお使いになる機器な
どに応じて調節してください。
NOTE :
KP120 を DTXTREME/DTX/DTXPRESS
で 使 用 す る 場 合 、 f f で 演 奏 の と き 、
DTXTREME/DTX/DTXPRESSのトリガー
エディットモードの、[PAD Gain]のインプッ
トレベル表示が90〜95%になるように調節
します。詳しくは D T X T R E M E / D T X /
DTXPRESS に付属の取扱説明書を参照して
ください。
出力が大きすぎると、ダイナミックレンジ
(強弱の差)が狭くなったり、ダブルトリガー
(1 回の打撃に対し複数回音が出てしまう)な
どのトラブルが起きやすくなったりします。
音を大きくしたいときは
KP120をDTXTREME/DTX/DTXPRESSで使用する場合、KP120に設定した音の音
量を変えたいときは、上記の出力調整の後に、DTXTREME/DTX/DTXPRESS の(ボイ
ス)エディットモードで音量設定を行なってください。詳しくは DTXTREME/DTX/
DTXPRESS に付属の取扱説明書をご覧ください。
故障の原因になりますので、レベル調節つまみ
に過大な力を加えないでください。